沖ノ島の奉献品
名称 |
富寿神宝 |
種類 |
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遺構名 |
1号遺跡出土 |
指定区分 |
国宝 |
時代(実時代) |
9世紀 |
法量 |
径2.2cm |
説明 |
平安時代の最初の銭貨である隆平永宝に続く、嵯峨天皇の弘仁9年(818)初鋳の銭貨で、いわゆる皇朝十二銭の1つ。長門の鋳銭司(山口県下関市長門の覚苑寺を中心とした地域)において、弘仁9年から承和元年(834)に至る17年間におよそ10万貫前後鋳造されたと考えられている。富寿神宝には大形(径2.5cm)と小形(径2.2cm)のものがあり、本品は小形のものである。海神への祭祀が行われた岡山県大飛島のほか、福岡県太宰府市宝満山などの祭祀遺跡にも、皇朝銭の供献がみられる。本品は、沖ノ島の国家祭祀が9世紀初めまで確実に執り行われていたことを示す重要なものである
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