世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

文字サイズ 標準 特大
背景色

宗像地域の文化財

  • 八条院庁下文/
名称 八条院庁下文
種別 歴史資料
所在地
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 宗像氏実が大宮司に任じられた文書で、宗像大社所蔵文書中、最古の文書である。八条院は、鳥羽天皇と皇后美福門院の皇女で、母から莫大な荘園を譲られており、その中に宗像大社の社領も含まれていた。宗像大社の大宮司は、社領を皇室に荘園として寄進し自らは現地の荘園管理者となることで、 事実上の支配権を盤石にした。荘園制においては、寄進を受けた側を「本家、領家」、寄進した側を「荘官」と称し、両者は支配・被支配者の関係にあり、本家は荘園からの貢納物を獲得し、荘官は本家の権威によって律令制下のさまざまな課役を逃れて現地の支配権を強化することができた。本来は 律令国家から任じられていた宗像大宮司が、本家である八条院から任じられたことは、より現実的な支配関係が重視されたことを示している。
法量・規模・面積 33.1 × 46.1cm
所蔵 宗像大社所蔵
参考文献 宗像大社文化財管理局編2017『宗像大社神宝目録』P.38
図録ページ 38