世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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日本全国の宗像神社・関連スポット

    件名 孔大寺神社(こうだいじじんじゃ)
    種別 神社
    所在地 福岡県宗像市池田梛野2515
    概要 宗像6社の其1つにして(6社とは宗像三社・織幡・許斐・孔大寺是也)本郡の東北にそびえる郡第1の高峰孔大寺標高449メートルの山腹に鎮座する産土神也。往昔は祭祀も年中数度厳密に行われていた。創立不詳
    明治10年3月再建。同年3月21日官幣大社宗像大社の境内摂社に列せられる。孔大寺権現と人知れず云われ、山勢雄偉にして山の頂に大穴があった故孔太とは、穴太のことなりよって孔大寺の号となる。昔、天然痘流行の折、孔大寺神社に参詣すると治るとて参拝者が多く、以来病気平癒病い除けのお守りとして子供用のぞうりを青木の小枝につけて授与す。例祭日 3月2日 この由緒は遙拝所に掲げられている由緒書である。参道も遙拝所も、山腹の本・拝殿も平成10年に大修復が成され、大変立派である。
    【筑前続風土記】孔大寺山
    池田村に属せり。宗像山の北につづけり。高山也。山の8分上に、孔大寺権現の社有。池田村より十町許有。是和州吉野の蔵王権現と一神也と云。其鎮座の初知れず。昔延暦年中、遠賀郡内浦村にて、祭田州町を孔大寺権現に寄附せらる。其祭田は宗像大宮司つかさどる。證文有。山の頂に大穴有故、孔大寺の号有。孔は穴とよむ。
    宗像縁起に。昔は彼穴口に高棚を構へ、上に未嫁女を生贄とせしに、神出で白馬の形を現じ、或は大蛇の形を顕はして、其女を食せしと云う。いぶかし。若然らば古狸豺狼のわざか。妖魅の類成るべし。正神とすべからず。古へ邊鄙の民族愚昧にして、かかる人をとり喰う邪神をも、あがめ尊びしなるべし。但俗人は神威をいかめしく云んとて、却て神に凶邪を誣る事有。此説信じがたし。左伝に、人をいけにへとする事をそしりて、司馬子魚日、「祭祀以為人也。民者神之主也。用人其誰享之」と云い。正神ならばかく人を用べからず。若邪神あらば祭るべからず。此山に銀杏木有。周5圍有。世に類稀なる大木也。と記している。
    以上が郡史、宗像神社史、孔大寺神社由緒である。なお、風土記拾遺にも記載あり。
    現況=平成10年10月に拝殿・本殿霧囲、参道、遥拝所等が大修理され立派になった。恒例の3月2日の祭礼には地元氏子の人々が「小さなワラゾウリをアオキの小枝」に付けたお守りを授与する。手作りの「お守」で大変人気がある。近年四塚連山は登山者が多い、中でも特に城山、孔大寺が人気山峯である。登山道も立派に整備されている事と山頂からの展望、登山安全を祈る社がある事が人々に安心感を与えると思われる。
    旧社格
    祭神 大己貴命・少彦名命・医薬祖神
    時期
    特記事項
    出典・参考文献・HP
    関係論文1
    関係論文2
    関係論文3