世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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日本全国の宗像神社・関連スポット

    件名 由牧殿社(ゆまきどのしゃ)
    種別 神社
    所在地 福岡県福津市渡
    概要 『宗像神社史』正平年中行事の七十五社の一つとして「由牧殿社」と、同神事の條に「由牧殿明神、春神事、夏神事同、秋神事同」と見え、吉野期神事目録の十月十三日の條に、「御牧殿、馬毛付十一社祭礼」とあり、応安神事次第、二月十六日の條に「次温巻殿(ユマキドノ)、稲三把ハ政所ノ沙汰。祝詞後、執行馬立ヲ読ム。國御厩馬毛ヲ申ス。」と、また同書には別に「御牧殿」とも記している。
    続風土記の勝島の條には「牧大明神(神殿、拝殿造続、一間半、二間、祭礼九月十日奉祀深田兵部)嶋民六戸の産神也。玉依姫命を祭れり。」といひ、続風土記拾遺神湊勝嶋の條には「昔より牧大明神社有。」とある。
    牧は由牧殿社の牧で「國御厩」とあるので、筑前國の貢馬を放牧した所であろう。地島にも御牧神社のあるのもさる名残であろう。
    続風土記の渡村の條に「牧大明神とてあり、牧山に高風呂と云。むかしの馬の牧也。」といひ、同附録渡村小字マキアトに、牧大明神社の名が見えている。
    神郡内の牧場は牧場は、渡村・勝島・地島(大島にも在ったことは、続風土記附録、大島の條に「いにしへ馬牧有し所の字をマキノウチといふ。」とあるによって分かる)にもそれぞれ在ったのであるが、その牧場の入り口をうしはく神を「牧口大明神」として七十五末社の一つとし、これが在自郷にあったとしているので、この由牧殿社は渡村小字マキアトにあったといふ牧大明神が、これに最も近いものといへよう。
    旧社格
    祭神
    時期
    特記事項 位置確認できず
    出典・参考文献・HP
    関係論文1
    関係論文2
    関係論文3