世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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日本全国の宗像神社・関連スポット

    件名 鴨山若宮(加茂神社)(かもやまわかみや)
    種別 神社
    所在地 福岡県宮若市下2163-5
    概要 『宗像神社史』正平年中行事に七十五社の一つとして「鴨山若宮社」と、同神事の條に「鴨山若宮社、正月朔日節供神事、三月三日節供神事、七月七日節供神事、九月九日節供神事、毎月朔幣・望祭神事一年中二十四度」とある。また宗像社家文書総目録、建武元年(一三三四)三月二十日諸郷文書によると「鞍手郡内室貴・宮田・鴨山」とあって、この頃、鴨山は宗像大宮司領となっていたことが知られる。
    明細帳によると、鞍手郡若宮町大字加茂山の加茂神社(旧無各社)がこれである。拝殿の扁額に「加茂宮」とある。祭神は、今は加茂の名称に因んで八重事代主命・別雷命・下照命としている。
    現今、例祭は十月十八日。社殿は本殿と拝殿。境内一七二六坪。氏子は二十戸である。
    (現況)若宮町内から力丸ダムに向かって走る。力丸ダム周辺が字下である。力丸ダム前を右折して粕屋郡木山に向かう山中、道を走ると、右手に昭和五十・六十年バブル全盛の頃に出来た「力丸ホテル」リゾート地跡の廃墟に出る。
    全盛の頃には毎日観光バスが連なり、数百人で賑わった同地も今は枯草がゆれ、赤錆びた車止めが広い駐車場にたれて居た。この駐車場横に「加茂神社」と社号額の掲げた小型ながら立派な鳥居が建って居た。山に向かって参道が登っている。約五百メートルの山路を登るとコンクリート造りながら立派な本・拝殿があった。参拝後周辺を見廻ると「力丸ホテル」全盛の頃、宮田町観光協会と協力して当社を復興した様である。
    下山中に前に広がるダムを見て、「鴨神社」の由緒が解けた様な気持ちになった。なるほど山地に遊ぶ鴨等が巣とする神山である「加茂山」と呼ばれるはずだと思った。合せ宗像領の広さに驚いた。この直ぐ隣は粕屋郡である。若宮・宮田・鞍手の各町を領下に置いた宗像の力、神郡の広さは遠賀川を境として海岸から粕屋郡郷の山中まで広がっていたのである。
    旧社格
    祭神 八重事代主命・別雷命・下照命
    時期
    特記事項
    出典・参考文献・HP
    関係論文1
    関係論文2
    関係論文3