沖ノ島の奉献品
名称 |
鼉龍鏡 |
種類 |
|
遺構名 |
17号遺跡出土 |
指定区分 |
国宝 |
時代(実時代) |
4~5世紀 |
法量 |
径23.7cm |
説明 |
中国製の環状乳神獣鏡を模作した仿製鏡(国産鏡)で、仿製鏡の中の優品として知られる。鼉龍とはワニに似た中国の空想上の動物といわれているが、この図像は神獣を模倣する中でできあがった動物である。本品は、中央の丸い突起(鈕)の周りをめぐる鈕座は有節重弧文で、内区を四個の突起(乳)で区画し、乳をめぐる鼉龍と、鼉龍の長くのびた胴の上で棒状の巨をくわえる小獣像を、ひとまとまりの図像として四組置き、これを主要の文様とする。内区の周りには半円方形帯と、鋸歯文をほどこした断面三角形の界圏がめぐる。さらに外区には、細長い首をのばした怪鳥文と菱雲文がめぐる。大型で精巧な鏡を製作できた当時の技術水準の高さを物語る鏡である。
|
copyright © 2020 世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会 All Rights Reserved.