沖ノ島の奉献品
名称 |
有孔貝製品 |
種類 |
|
遺構名 |
9号遺跡出土 |
指定区分 |
国宝 |
時代(実時代) |
6~7世紀 |
法量 |
長(3.9)~9.9cm |
説明 |
鮑の貝殻を細工したもので、一部が欠失して原形をとどめていないものもあるが、本来の姿は全体が遺存する1点(写真下段右)の通り、楕円形で、両端に1個ずつ孔をあけて、古代の鏡の中央にある半球状の突起(鈕)を表現した鏡の模造品と推測されている。沖ノ島の6号・7号・8号・22号・23号遺跡などからも出土しており、なかには2個の孔を中央に並列させたものもある。沖ノ島の国家祭祀では、各時代において、鏡は素材や形状を変えながらささげられ続けた。鏡そのものの奉献は古墳時代が中心で、その後は金属製円板(鏡のミニチュア)、古墳時代の滑石製模造品の系譜をひく滑石製円板(鏡の模造品)などが主体となってくる。鮑貝の表面の光沢は、まるで鏡の輝きを表すかのようである。
|
copyright © 2020 世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会 All Rights Reserved.