世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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沖ノ島の奉献品

  • 金銅製歩揺付雲珠/
名称 金銅製歩揺付雲珠
種類
遺構名 6号・7号・8号遺跡出土
指定区分 国宝
時代(実時代) 6~7世紀
法量 〔4本〕手雲珠]高10.6cm(心棒先端~台座底/8号遺跡)
説明 辻金具の一種で、馬の鞍の後輪から尻部にのびた革帯(尻繋)が交差する部分(辻)につける飾り金具。座金、台座、円筒、吊手、歩揺、心棒で構成され、台座の上に円筒と吊手をのせて、手の上から先端が矛形の心棒を通し、革帯を貫通させて、革帯の裏から心棒の末端に座金をはめて固定する。吊手の先端には蓮弁形や卵形の歩揺を下げていた。心棒の断面と心棒を通す各部品の孔の形は対応し、6号・7号遺跡出土例は方形、8号遺跡出土例は円形である。手の枝数で10本・6本・5本・4本と4種にわかれ、10本吊手のタイプが最も装飾に富む。歩揺付雲珠は韓国慶州を中心に中国東北地方南部や日本列島に分布している。