沖ノ島の奉献品
名称 |
金銅・鉄製雛形紡織具 |
種類 |
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遺構名 |
5号遺跡出土 |
指定区分 |
国宝 |
時代(実時代) |
7世紀 |
法量 |
〔右端上の椯〕高13.7cm |
説明 |
神御衣などの奉製につながるものとして用意されたものか。いずれも薄い金属板を切って作っている。台座に先端が二手に分岐する柱を立てた椯は糸掛けの用具、I字形をした桛は糸を巻き取り輪状の束の形にする用具、円板の中央に心棒を貫通させた紡錘は糸紡ぎの用具、曲物の器状の麻笥は糸を入れておくもの、櫛形の刀杼は織の部品である。本品は『皇太神宮儀式帳』神財19種の中の「椯」「麻笥」「加世比」「鎛」や、『延喜式」神寳廿一種の中の「多多利」「麻笥」「賀世比」「鎛」、さらに現在の伊勢内宮神宝の金銅・銀銅御椯、金銅・銀銅御桛、金銅・銀銅御麻笥、金銅・銀銅御鎛と照合できる。なお、沖ノ島祭祀と同様の奈良三彩小壺がささげられた三重県神島の祭祀遺跡からも金銅製椯・桛が発見されている。
(写真提供:島根県立古代出雲歴史博物館)
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