沖ノ島の奉献品
名称 |
唐三彩長頸瓶片 |
種類 |
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遺構名 |
5号遺跡出土 |
指定区分 |
国宝 |
時代(実時代) |
7世紀 |
法量 |
口径8.6cm |
説明 |
白い素地の上に緑、白、褐色の釉薬がかけられた小片23点は、中国唐時代の色彩豊かな鉛釉陶器、唐三彩の断片である。口縁部、胴部に貼りつけた宝相華文のメダイヨン(貼花文)、底部の破片で、復元すると東京国立博物館蔵三彩長頸瓶のような高さ25cm前後の緑色を基調とした優美な長頸瓶となる。ほぼ全体を復元できる口縁部は、内側に3色の釉薬をかけて六花弁形を巧みに表現している。類品はほかに中国山西省太原市金勝村唐墓出土例があり、いずれも初唐時代(7世紀後半頃)の製作で、産地の候補に河南省鞏義市窯がある。遣唐使によって将来された可能性が高く、この時期の対外交渉において沖ノ島祭祀が極めて重要な意味を持っていたことがわかる。
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