宗像地域の文化財
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宗像の伝説「馬ん首峠」 |
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| 出土遺物 |
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| 説明 |
昔、名残に矢助という腕白ものがいて、村の子ども達を引き連れ、毎日、山野を駆け回って遊んでおりました。 さて、この村のはずれに、昼でも薄暗く、一人で歩くには恐ろしいほどの峠道がありました。この道は赤間から名残を経て昼掛へと通ずる道で、峠の中程にある大きな松の木には、夜になると枝に馬の首がぶら下がるという言い伝えがありました。 ある日のこと、矢助達はこの峠の向こうに遊びに行きました。ところが、夢中になって遊んでいるうちに日が暮れてしまいます。「大変だ。早う峠を越えなくては」。矢助達は恐怖心を紛らわすため、竹で道を叩いたり、こすったり、荷馬車が通るように大きな音をたてながら急いで峠道を登っていきました。けれども、峠に差しかかる頃には、辺りはすでに真っ暗になっていました。 矢助が、何気なく目の前にある松の木を見上げたときです。何と、その枝に大きな馬の首がぶら下っているではありませんか。ギョロリと光る目は、矢助達を睨んでいるようです。「うわーっ」。矢助達は大声を上げ、暗い道を矢のような速さで逃げ帰りました。 それからというもの、矢助達は決して夜遅くまで遊ばなくなったということです。 |
| 法量・規模・面積 |
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| 所蔵 |
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| 参考文献 |
宗像市 2009『宗像遺産 暮らし遺産編』 |
| 図録ページ |
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