宗像地域の文化財
名称 |
宗像の伝説「白鯰の恩返し」 |
種別 |
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所在地 |
宗像市武丸 |
形態 |
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調査年 |
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保存状況 |
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出土遺物 |
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時期 |
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説明 |
今から百年以上も昔のことです。宗像市武丸では、焼けつくような日照りが続いておりました。田は干上がり、稲は日増しに赤く枯れていきます。あと五日も日照りが続けば稲は全滅です。雨乞いもしましたが、一向に雨の降る気配はありません。 そこで村中で話し合い、水を探し歩くことになりました。百姓の作市も、毎日足を棒にして山の中を駆けずり回りますが、一滴の水も見つかりません。 「今日もだめか」。あきらめて帰ろうとしたとき、ザーッという水音が聞こえてきました。近づくと、鬱蒼とした木立の中に、満々と水を湛えた滝壷がありました。「これは神様が授けてくださったものに違いない」。作市が喜んで引き返そうとすると「もし」と、後ろから呼び止める声がします。振り返ると、滝壷の中から白い大鯰が顔を出していました.「お願いですからこの水だけは取らないでください。 水がなくては一日も生きていられません」。しかし作市も「水がないと百姓も日干しになる」と、なかなか承知しません。そこで白鯰は「私を助けてくれたら、お礼にどんな望みでも叶えましょう」と申し出ました。「それでは、田んぼに溢れるほど雨を降らせてく れ」。「そんなことなら気安い御用」。白鯰が喜んで滝壷に潜ると、たちまち滝壷の水が湧き返り、真っ黒な雲が空を覆って大雨が降り出しました。 お陰でこの年は、近年にない豊作となりました。村人達は白鯰に感謝し、滝壷の横に小さな社を建てて白鯰を祀りました。それからというもの、この滝壺を干そうとすると、必ず雨が降るようになったということです |
法量・規模・面積 |
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所蔵 |
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参考文献 |
宗像市 2009『宗像遺産 暮らし遺産編』 |
図録ページ |
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