世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • ■──県道502号線宗像市・福津市境あたり。下の歌は天平2年(730)11月、大伴旅人の異母妹・大伴坂上郎女が帰京の際、名児山で詠んだものと言われています。訳/大国主神と少彦名の神は、なんといい名前をつけたのだろう。なのに名前ばかりナゴ山とつけて、私の恋心の千分の一もナグさめてくれはしない。/
  • ■ーー宗像大社の駐車場に立つ万葉歌碑。大伴坂上郎女が名児山を詠んだ歌と、鐘ノ崎を詠んだ「ちはやぶる 鐘の岬を 過ぎぬとも われは忘れじ 志賀の皇神」(作者未詳)の2首が刻まれています。/
名称 万葉古道
種別
所在地 宗像市田島
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 『万葉集』は、白鳳・天平時代の短歌や長歌、約四千五百首を収めた日本最古の歌集。天皇や貴族、庶民や防人など、多様な階層の歌が収められています。歌人の出身地や旅先で詠まれた歌も数多く、万葉集ゆかりの地は全国約千二百箇所に上ります。
 宗像市の深田地区に残る古代官道もそのひとつで、大和朝廷の時代、大和の国(奈良)から大宰府に下る陸の交通路とされ、多くの万葉人が行き来したと伝えられています。
 現在、福津市奴山の大現寺池端から大坂峠に到る区間が「名児山越え」の古道と伝えられ、実際に歩くことができます。また、古道の途中からは、大伴坂上郎女が詠んだ名児山の頂も間近に見られます。
法量・規模・面積
所蔵
参考文献 宗像市 2009『宗像遺産 暮らし遺産編』
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