世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • 後堀河天皇綸旨案/
名称 後堀河天皇綸旨案
種別 歴史資料
所在地
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 響灘と玄界灘を分ける鐘崎の海域は難所で知られる。僧侶往阿弥陀仏が鐘崎に避難港を築いて海難を防ぐことを申し出て、これを天皇が許可したことを伝えた文書。天皇の命令を伝える綸旨は、紙を透き返した薄墨色の宿紙に書かれ、文末に天皇の意志であることを示す語句(ここでは「天気」)が明記される。往阿弥陀仏は、鎌倉幕府執権北条泰時の援助を受けて鎌倉にも同様に和賀江島を築いており、鐘崎築港は、幕府が南宋交易の貿易港である博多との安全な往来を求めた工事であったと考えられる。宗像大社に即しては、古代からの慣例である難破船や積荷を社殿修理に充てることが禁じられ、大社からの上申書によって後日、対策が講じられることになった。
法量・規模・面積 32.9×88.8cm
所蔵 宗像大社所蔵
参考文献 宗像大社文化財管理局編2017『宗像大社神宝目録』P40
図録ページ 40