世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • 東郷高塚古墳の主体部の粘土槨。/
  • 東郷高塚古墳からの出土品/
名称 東郷高塚古墳
種別
所在地 宗像市日の里3—4—17 12号公園
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 許斐山から北へ延びる標高約三十mの丘陵の先端に位置し、北は宗像盆地の開口部、東は市最大の水田地帯、西は津屋崎の海岸へ抜ける道筋を望みます。釣川中流域の沃野を一望できる好立地で、築造は四世紀後半、以後の古代宗像の基礎を築いた首長の墓と考えられ、現段階で確認されている宗像地域最古級の前方後円墳として知られます。
 昭和六十一年(一九八六)〜六十三年(一九八八)にかけて確認調査が行われ、墳丘全長六十四・四m、高さ七mの前方後円墳であることや、主体部は粘土槨で、上面には赤い顔料が塗られていたこと、中には割竹形木棺が収められていたことなどが判明しました。また、墳丘の下には弥生時代の遺構があり、弥生時代前期には集落遺跡として、ある程度整地されていたと考えられています。
 徹底的な盗掘に遭っていましたが、ヒスイ製の勾玉や壺形の埴輪・土器、管玉、鉄矛片、鉄剣片などが出土しました。現地には説明板が設置され、このほかの円墳二基とともに、うっそうとした緑に覆われた現状のまま保存されています。
法量・規模・面積
所蔵
参考文献 宗像市 2009『宗像遺産 文化遺産編』
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