世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • 久原澤田3号墳。/
  • 久原澤田古墳群全景。/
名称 久原澤田古墳群
種別
所在地 宗像市久原400他 宗像ユリックス
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 宗像市のほぼ中央に位置し、南北に延びる標高三十〜四十mの丘陵上に立地します。宗像ユリックスの建設に伴い、弥生時代から中世にかけての墳墓・住居跡などが発掘され、調査後、古墳時代の前方後円墳(三号墳)一基、円墳三基が「久原澤田古墳群」として市の史跡に指定されました。三号墳は全長約四十五m、二段に築き上げた土盛り(墳丘)によって構成され、周囲には、盾を伏せたような形に堤が築かれており、濠を巡らしています。
 古墳の主体は単室の横穴式石室で、内部からは馬具や馬飾り、小刀などの工具が発見されています。また墳丘や濠からは、宗像地域では珍しい家や人の形をした埴輪や、墳丘の土盛りが流れないようにするためと、古墳を豪華に見せるための飾りとして、円筒の埴輪が並べられています。
 築造時期は六世紀中ごろで、これ以後、宗像地域を含め、全国的に前方後円墳は激減していきます。また、同じ古墳群として考えられる遺跡の中からは、珍しい冠の破片や鎧、馬具など、朝鮮半島との関係を示す品々も発見されています。
法量・規模・面積
所蔵
参考文献 宗像市 2009『宗像遺産 文化遺産編』
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