世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • 木造色定法師坐像。/
  • 紙本墨書色定法師画像。天保5年(1834)に福岡藩のお抱え絵師の一派にあたる尾形家の絵師・尾形守葆によって描かれました。画面は縦52.3cm、横37.6cmで、掛軸状に仕上げられています。木造色定法師坐像の形とよく整合しており、2作品で一つの価値を醸し出すものとして福岡県の文化財に指定されています。/
名称 興聖寺木造色定法師坐像、紙本墨書色定法師画像
種別
所在地 宗像市田島2331 宗像大社神宝館
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 仁治二年(一二四一)造立の坐像で、興聖寺の所蔵でしたが、現在は宗像大社神宝館に安置されています。背銘に「大日本国鎮西筑前州宗像第一宮座主色定大法師□□像一切経律論一筆書写行人」とあり、像を勧進した僧栄範の名も見えます。また「次年十一月初六日、甲申巳刻入滅し畢んぬ」の追刻から、色定が造立の翌年、享年八十四で亡くなったことが分かります。像の高さは七八・六cm、人の裸の姿を彫刻した裸形像といわれるもので、これに白木綿の襦袢や法衣、袈裟、襟巻きを着せ、頭には帽子を被り、眼は刻んで表現する彫眼と呼ばれる古い彫刻法を継承しています。全体として、修行のために壁に向かって座り続ける座禅の姿をあらわし、左足を前に座る半跏という組み方を表現しています。材は檜を寄木としたもので、一部楠を使い、頭、胸、腹の三部構成、座禅の足部は二部構成となっています。また、彫像の表面には、彩色のための下地として、貝殻を焼いて粉に挽いた炭酸カルシウムの粉末を白色顔料として塗り固め、その上に彩色を施しています。
法量・規模・面積
所蔵
参考文献 宗像市 2009『宗像遺産 文化遺産編』
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