世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • 玄界灘、宗像・大島を望む山頂からの景色。この遙か沖合には神秘の島・沖ノ島があります。/
  • 古くは赤馬山、蘿ケ嶽、蔦ケ嶽、嶽山とも呼ばれた城山。3つの登山路のほか、山頂から石峠を経て金山に至る縦走路もあります。/
  • 教育大前コースの登山口は、名水の水汲み場ともなっており、休日には水を求めて多くの人が訪れます。/
  • キヌガサダケ。古代の女性のかぶりもの「衣笠」に似ていることからその名が付きました。/
  • 城山山頂の様子。/
  • 見どころのひとつ「千本杉」。/
名称 城山
種別 自然〈島・海・山・川〉
所在地 宗像市赤間地区
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 城山は標高三百六十九m、宗像市と岡垣町の境にそびえる四塚連山の南端に位置し、五十四代宗像大宮司氏俊が城を構えた中世以降、宗像のシンボルとなりました。その後、九州を平定した豊臣秀吉の命によって城は取り壊されました。山頂や尾根沿いに土塁や堀切が残っており、難攻不落で知られた城の面影を今に伝えています。
 山の大半は国有林で、シイやウラジロガシ、タブノキなど照葉樹を中心とした深い樹林に覆われています。なかでも、古くから伐採が制限されていた山の中腹以上では、直径一m前後の巨木を含む見事な照葉樹自然林が見られます。希少な植物も数多く生育しており、特にムクロジの群生は、県内でも非常に珍しいものです。
 登山路は教育大前コース、三郎丸コース、上畑コースがありますが、人気が高いのは教育大前コース。登山口から急勾配の坂道を登ると、右の自然道、左の一般道の分岐にさしかかるので、いずれかを選び山頂へ向かいます。タブノキ、カゴノキ、クスノキなどの自然林が茂る登山道はどちらもよく整備されており、子どもから大人まで登山を楽しむことができます。また、山頂からの眺望も素晴らしく、大小の島々が浮かぶ玄界灘をはじめ、遠くは北九州の皿倉山や筑豊の福智山まで見渡すことができ、山頂には沖ノ島遥拝所跡もあります。登山道整備は地元ボランティア「城山を守る会」が行っています。
法量・規模・面積
所蔵
参考文献 宗像市 2008『宗像遺産 自然遺産編』
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