宗像地域の文化財
名称 |
三十六歌仙図扁額福岡藩第3代藩主黒田光之奉納 |
種別 |
絵画 |
所在地 |
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形態 |
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調査年 |
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保存状況 |
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出土遺物 |
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時期 |
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説明 |
福岡藩主第三代黒田光之が延宝八年(1680)に宗像大社辺津宮へ奉納した扁額一組(36面)である。本地は一枚板で、黒漆塗の木枠がつき、上方に色紙形を配して和歌を墨書し、下方に金地を背景に歌仙を描く。書は朝廷の書役を務めた藤原基時、絵は狩野宗家の安信(狩野永徳の孫)で、書・絵ともに高い水準の作品である。通常、奉納された扁額は拝殿に掲げられて、画面が傷んでしまう宿命にあるが、本品は拝殿に掲げてほどなく本殿内陣に収められたため、奇跡的に制作当時の優美な姿を良好な状態でとどめる。光之は社寺への崇敬から、藩内の数々の社寺に社領を与え修復を加えていることで知られる。当社へも延宝三年(1675)に辺津宮境内末社の社殿整備、宝物の修理等を行った。その記念の奉納とみられる本品は光之の篤い敬神の念を如実に示すものである |
法量・規模・面積 |
〔各〕 57.7×36.9cm |
所蔵 |
書:藤原基時筆 絵:狩野安信筆 宗像大社所蔵 |
参考文献 |
宗像大社文化財管理局編2017『宗像大社神宝目録』P52 |
図録ページ |
52 |
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