世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 右側面/
文書群名 阿弥陀経石
文書番号 3
文書名 右側面
和暦 承久二年二月十二日
西暦 1220年 2月 12日
本文           雖有本文、可為此正文
よせたてまつる、なかきよをかきり、まんさうくしめんして、ねんふつ・かう・はな・みやかしのれうニ、□〔りカ〕のう□〔こ〕うち、□□〔かき〕のあ□□□□□□〔れさわ六段半〕
右こ々ろさしハ、をんをんのりやうとうのこしやうを、とふらひたてまつる、さきのみやつかさうちさね、こんたいくしうち□□〔た々〕・うち□〔い〕ち・□□□□〔うちつら〕・□□□〔たかし〕
なのうち・は々わうのうちわうしやうこくらくのためなり。かねてハちやうのうちけんせあんをん・こしやうせんしよ、し々そんそん、
あんをんのためニ、よせまいらするなり。ち々はわニけうやうのこ々ろさしあらん、し々そんそんこのむねをたかふへからす。
たかへん人ハふけうのこなり。し々そんそんニあらす、のちのしようもんのためニ、このよしをほとけのいしにのこしかき
つけさせたまふへきなり。
   承久二年〈庚辰〉二月十二日 ちやうのうち〈在判〉 むなかたのを□こ〈在判〉
読み下し      本文有りと雖も、此れを正文と為すべし。
寄奉る、永代を限り、万雑公事免じて、念仏・香・花・御灯の料ニ、(りカ)のうこうち、かきのあれさわ六段半
右志ハ、遠々の霊等の後生を、弔ひ奉る、前宮司氏実、権大宮司氏忠)・氏市・氏貞・高階の氏・母王氏往生極楽の為なり。兼ねてハ張氏現世安穏・後生善処、子々孫々、
安穏の為ニ、寄せ進らするなり、父母ニ孝養の志あらん、子々孫々此旨を違ふべからず。
違へん人ハ不孝の子なり。子々孫々ニあらず、後の証文の為ニ、この由を仏の石に遺し書き
付けさせ給ふべきなり。
   承久二年〈庚辰〉二月十二日 張氏〈在判〉 むなかたのを□こ〈在判〉
大意
紙質 凝灰岩(梅園石)
寸法(縦) 106.6cm
寸法(横) 22.8cm
備考
出典 『宗像大社文書』第4巻