世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 謡本「放生川」「西王母」/
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文書群名 吉田ツヤ氏奉納文書
文書番号 20
文書名 謡本「放生川」「西王母」
和暦
西暦 年 月
本文 〈(墨書の上を朱書でなぞる、以下「朱書」同)「これしき 出はかるく」〉
有難や、和光しゆこのひのひかり、ゆたかに照す天か下、幾万代の穐ならぬ、和光の影も曇なき、神と君とにつかへの臣、たけ【ち】うちと申老人也、まつしやハ各しゆつけむして、けふ待得たる放生の神の御幸ヲはやむれハ、御崎とみゆるはと〈(朱書)「●一ッ」〉のミね、「(行間三行)さん下つらなる神はひのしやしん御身の衣、袖をつらね」、ちはや振なる天乙め、久堅〔方〕の月の桂の〈(朱書)「●二ッ」〉おと山、さやけき影ハ所から〈「(朱書)●—●-●―●-●」〉、
〈舞しんのちや〔よ〕、五たん、〉

〈さかりは〉
おもしろやおもしろや、懸るてんせいひわうの来臨なれ者、数々のくやしく・ほうハう・かれうひんか飛まハり、こゑこゑに立舞や袖の羽風、天津空のミこゑならむ、天の御こゑ成らん、色々の捧物〱、中にたえに見えけるハ、勢〔西〕王母か其姿ひかりていうヲかゝやかして、わうゐんのきよひヲそむき、つるき〈(朱書)「●一ッ」〉ヲ腰にさし、しんゑいの冠〈ヲ〉き、玉しやうにもれる桃ヲ、美女かてよりとり渡す〈(朱書)「●二ッ」〉、君に捧桃実の、みはなの盃とりあへす〈(朱書)「● ● ● ● ●」〉、花もゑヽるや盃の〈(朱書)「●● ●●●」〉、返、手先さへきる玉水のゑんかや、〈てあり一ツにても〱〉ミ川の水に、たハふれ、たハふれ、たをやかに、袖も〈(朱書)「●二ッ」〉もすそもたなひき、たなひく、春風にくハしつく雲井にうつれ者、王母もともなひ、よちのほる、王母も友〔伴〕なひのほるや、天ちの行ゑも知すそなりにける〈(朱書)「●● ● ●●●」〉、
  (花押)
読み下し 省略
大意 某「放生川」「西王母」の鼓の打ち様を伝授する。
紙質 楮紙
寸法(縦) cm
寸法(横) cm
備考 文字の右に鼓の打つ箇所を示す●・―印については、写真を参照されたい。
出典 『宗像大社文書』第3巻