世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 鼓之聞書/
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文書群名 吉田ツヤ氏奉納文書
文書番号 18
文書名 鼓之聞書
和暦 天正六年十二月十二日
西暦 1578年 12月 12日
本文 鞁之聞書
一、つめ・ひらきの事、謡をよく聞てはやすへし、謡かろき所をかるくと打、手なともよくあちを極てうつをひらくと申候、つむる事、謡の静に行所は、鞁も心をしつめ、はやきもそのことく手なとうち度と、よつにもからして、きをいおくれをほんとするをつむると申候、此心持肝要たるへく候、口伝、
一、位之儀、一声にてもあれ、次第も同前、其いひ出す事を、心に持てすへし、然者、位さほと無相違也、口伝、
一、真・草・行と云事有、しんといふハ、常に心かけ、謡を能々おほゑて稽古を本とする事、しんと申候、草といふ事、はやしにてもあれ、能も同前、とりむきて、こヽをいかヽせん、何とうたん哉と、分別くふうを草と申候、行ハ謡をもしかしかきかす、手ノ打度所にはたと手をうち、こヽはやめ候、可有如此事を、則時にやめ申を行と申候、此分別くふう専候、兎角不断心かけ専一候、口伝、
一、謡をはやす鞁に候程に、謡をよく可分別、しての心にあふへき事、第一也、但、して謡に可よる也、其座のもよふ、主人ノ心持見及、可拍子事、専也、口伝、
一、二曲三体といふ事有、是大事也、一〈ニ〉舞曲、二〈ニ〉謡の曲、三体は軍体・女体・神体、此心よく分別専候、諸事に入たる儀候、物哀成所ハ其ことく、いさむ心ハ又そのことく、いつれに付ても分別くふう肝要候、口伝、
一、御酒半〈ニ〉いさ一ツはやしあるへきと、おほせ候事ある物に候、先、はやき一声うつ物に候、是習也、口伝、
  
  右、七ヶ条趣、荒々申候、依御執心、如此候、他見、不可有曲者也、
 天正六十二月十二日   〈高安与大郎〉鎮慶(花押)

 吉田次郎左衛門尉殿
       〈まいる〉
読み下し 省略
大意 高安鎮慶、吉田貞辰に鼓之聞書を授ける。
紙質 楮紙
寸法(縦) cm
寸法(横) cm
備考
出典 『宗像大社文書』第3巻