世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 応安神事次第
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文書群名
文書番号
文書名 応安神事次第 (甲本)(3/5)
和暦
西暦 年 月
本文 一 十五日、祭礼如例、
  同十六日、御神楽次第事、
一 第三宮、〈酉時〉皆参、歌〈ハ〉早カラカミヲ〈ウタフナリ〉、先人長舞、次内侍舞也、
一 第二宮事、御前庭〈ニテ〉早カラカミ、人長、内侍〈ハ〉拝殿〈ニテ〉舞、
一 第一宮事、
 先織幡〈ニテ〉早カラカミ、長人〔人長〕、内侍舞、次伝供、次御神拝、次人長申事、
 次阿知女〈本末〉、次榊〈本末〉、次幣〈本末〉、杖〈本末〉、次篠〈本末〉、次弓〈本末〉、次釼〈本末〉、次〓〔鉾〕〈本末〉、次杓〈本末〉、次〓〔葛〕〈本末〉、
  九首執物如此、
 次〈ニ〉延カラカミ〈本末〉、次早カラカミ〈本末〉、次志都野〈本末〉、次千歳〈本末〉、次早歌〈本末〉、内侍舞、次万歳楽、
 次弓立、次宮人、次行烈〔列〕、次吉々々利〈本末〉、次徳銭〈本末〉、次由不作〈本末〉、次朝倉〈本末〉、
 次其駒〈本末〉、歌次第大略如此、
   〈先外祭〉
一 春大祭事、政所有大飯、
 小勝浦神人七人、大島神人七人〈寄合〈テ〉人形作〉、
 庭〈ニテ〉中臣祓〈アリ〉、次御前浜〈ニテ〉有祓、禰宜魚〈ヲ〉釣〈ル〉、次下高宮、土瓶・柒〔染〕紙幣、
                                                〈二張〉
 次第二宮・地主〈土瓶〉、所主〈同〉・廟院〈同〉・御鎰持〈同〉
                         〈御幣〉
〈御牧殿〉
 温巻殿〈馬立者執行役〉、馬草稲三把政所役、馬毛〈ヲ〉申事〈ハ〉国御厩〈ノ〉申也、次又中殿〈土瓶・染紙御幣〉、
一 三月一日、祭如例、
  同三日〈巳時〉、第一宮事、
 御供者〈御供宮師政所御供〉、
 御供宮師、大御供三前、小神供三十六前、界物三前、御酒一瓶子、御幣十二張、政所御供同、
 官僧・宮僧、法用・行烈〔列〕〈アリ〉、舞楽〈アリ〉、庁・僧座〈ニハ〉自御供役人方、有酒肴、
一 四月一日、祭如例、
 御作例事、吉日両〔良〕辰撰〈テ〉祭也、
 同日、湊木皮社者、禰宜作〈ル〉、
 御供三前、小神供六前、界物三前、御幣〈十二〉、御酒一瓶、
 庁座事、政所大飯、御酒一瓶、貝・蚫〈ハ〉湊浦〈ノ〉役、魚〈ハ〉小開浦〈ノ〉役、冨〓〔葛〕〈ハ〉小勝浦〈ノ〉役、
  同日、年毛社事
 大御供三前、小神供三十六前、界物三前、御酒一瓶、御幣十二張、
  庁座事
 上御前六本、二本、饗三十前、次二十五前、御酒大瓶二、魚・蚫・蛸
 〓垂〈ハ〉小勝浦〈ノ〉役、懸魚〈ハ〉浦々〈ノ〉役也、
  同日、政所事、
 田神〈ハ〉禰宜〈ノ〉役、楽人有笛・拍子、田殖〈ハ〉社務・神官、苗〈ハ〉頭禰宜沙汰也、
                         〈三反〉
 忌子〈ノ〉歌〈ニ〉曰、冨草〈ノ〉花々々々、エアイコゝゝゝゝ
  庁座前〈ニテ〉忌子・執行、有申事、
         歌峯歌同〈ウタノミ子ノ/ミチユク時/ムマノウエニテ/ウタウナリ〉
一 十八日〈巳時〉、臨時祭事、
                       〈三張〉
 先御内皆参、有祓、有笛・拍子、馬上、神馬疋、御幣〈ヲ〉御崎〈ニ〉立〈ツ〉、三所宮同、
                       〈付綃〔絹〕〉
  第三宮事、
 大御供三前、小神供三十六前、界物三前、御酒一瓶、御幣十二張、
 御前〈ノ〉池〈ノ〉上〈ノ〉橋〈ノ〉上〈ニテ〉御神楽、榊舞〈アリ〉、
  第二宮事、自御供方庁座〈ニ〉有酒肴、
 御供同前、御神楽同、
  第一宮事、
 自場庭末烈〔列〕参、御崎〈ニ〉祝詞禰宜参〈ス〉、御供、御神楽次第同前、
 御庁・僧座〈ニ〉有酒肴、御供役人〈ノ〉沙汰也、
一 同晦日、惣社神祭事、
 大御供三前、小神供六前、界物三前〈御酒一瓶/御幣十二〉、合掌〈テ〉三共、頭禰宜沙汰也、有忌子・祝詞大飯、
        〈符〉
 合掌者饗膳也、飯三升、菜八種〈清進魚〉〈四四〉、是〈ヲ〉柏〈ノ〉器物〈ニ〉入下也
一 五月会事、内陣〈ニ〉赤色〈ノ〉縵〔幔〕〈ヲ〉引也、
 昔〈ハ〉五月〈ノ〉浮殿者三間四面〈ノ〉御社也、雖然、近年令破指〔損〕畢、可有急束〔速〕御造立者也、
  三日事〈巳時〉、号小五月会〈ト〉、
 大御供三前、小神供四十前、界物三前、御酒一瓶、御幣十二張、
  庁座事、
 饗膳酒肴〈アリ〉、
 先小人歩射〈五人〉        次下橋〈大夫貫首二人/貫首六人〉
 次驫馬二疋〈在自郷/宮地郷〉   次渡物〈頭禰宜/楽所職事〉
 次篠田楽〈六三昧役〉       次又驫馬〈同前〉 
 次鏑流馬〈上アクル〉       次登橋〈同前〉
 次競馬〈上〉〈神官/国侍/貫主〉 次鏑流馬〈射〉
 次競馬              次舞楽
 次東舞〈神官六人〉〈左三人/右三人〉、〈笛・拍子アリ/舞師舞〉、
  同日、貫主〈ノ〉役〈ニ〉手マトイトテ、ヲリエホフシ〈ニ〉エホシカケシテ、ムカハキハキテ、タチハキテ、
  弓ヤ〈ヲ〉モテ、三〈ノ〉的〈ヲ〉立〈テ〉、一〈ノ〉的〈ヲハ〉射〈テ〉、二〈ノ〉的〈ヲハ〉弓〈ヲ〉モテツク、三〈ノ〉的〈ヲハ〉大刀〈ヲ〉モテキル也、
  是〈ハ〉やフサメヨリハサキ〈ニ〉アルヘシ、則ヤフサメヲイル也、
一 同四日、五・八月同、
一 浪折社祭事、
 大御供三前、小神供六前、界物三前、〈御幣十二張/御酒一瓶子〉、忌子・祝詞・執行、禰宜三人〈頭・職事・左座一〉、
 田野郷神人等、御馬一疋、是〈ハ〉号浪折神人、吉田神人等、是〈ハ〉号伊摩神人、
一 同日、伊摩社事、如浪折社、
一 同日、許斐御輿御向事、
 祝詞禰宜、村山田郷散仕〈ノ〉宿〈ニテ〉可出立、
〈「五日」〉同日〈卯時〉、黒尾〈ノ〉社〈ニ〉参〈ス〉、
 御輿自下津、黒尾ノ社〈ニ〉入御、
 大御供三前、小神供三十六前、界物三前、御酒一瓶、御幣十二張、
 許斐神人・村山田神人・峯神人・麻町神人・本木神人・内殿神人、
 荷輿丁〈ハ〉〈村山田・本木・峯・内殿〉、
 御馬三疋、本木・内殿・峯、
 御〓〔鉾〕〈ハ〉許斐預役、円布〈ハ〉禰宜役、
 命婦〈ハ〉本木〈ヨリ〉参、笛・大鼓〈ハコノミヨリ参〉、国侍四人参、
 祝詞禰宜〈ハ〉社務〈ノ〉御代官也、執幣〈ノ〉役〈ヲ〉仕〈ル〉、貴禰〈ノ〉ヲサハ祝詞代〈トシテ〉、祝詞〈ヲ〉申也、
一 許斐御行次第事、
 一陣ハ◦大〓〔鉾〕、次円布、次神人等、次御輿、次社務代、次国侍、
一 同日、中殿御廟院事、
 両御供〈御内一方/給人一方〉〈か用ノ沙汰也〉、
 大御供六前、小神供七十二前、界物六前、御酒瓶子二、御幣廿四、
一 祝詞申〈テ〉、則御アクラヲ入マイラスル也、
一 御行次第事、
 先◦大〓〔鉾〕、次円布、次小〓〔鉾〕、次禰宜、次諸郷神人等、次右座◦大夫貫首〈貫首権官〉、
 次神官〈自末座立ツ〉、次御輿、次社務、次左座神官〈国侍/貫首/大夫貫首/権官〉
一 浜殿事、
   上座
 御アクラヲスエマイラせテ後、祝詞申也、
一 馬〈ヨリ〉下〈テ〉後、祝詞禰宜、善〈ノ〉ツナヲトリテ、
 社務〈ノ〉御カタ〈ニ〉カケマイラせテ、祝詞〈ハ〉御崎〈ニ〉マイル也、神官各せムノツナヲトリテマイル也、
 社〈ノ〉御前〈ニテ〉善〈ノ〉ツナヲ給〈テ〉、御アクラヲ入マイラスルヘシ、
一 御供者〈惣宮師・政所御供〉、次第如三日、
一 御内酒肴事、〈殿上〈ニ〉進〈ル〉、加用沙汰〉、
 御酒一瓶子、赤飯三前、チマキ六把、
一 御神事次第、如三日、
一 津加計志祭礼、祝詞、
一 御輿〈ハ〉浜〈ヨリ〉、織幡〈ハシキハムニ〉入御、
 一・二〈ハ〉惣社〈ニ〉入御、三〈ハ〉中殿〈ヨリ〉入御、許斐〈ハ〉コノミ〈ニ〉入御ナリ、
読み下し 省略
大意 (原本【概要】)正月一日に行われる「今山妙見大菩薩御神事」以下の諸行事を始めとして、十二月晦日の「晦日西神殿事」にいたる諸々の年中行事の次第、およびその費用・料物を誰が負担するかなどの事柄を書き連ねた目録。
紙質
寸法(縦) cm
寸法(横) cm
備考 長大なためデータを五つに分けて表示。 〓は「金」偏に「午」が〔鉾〕、 「竹」冠に「夫」が〔箭〕、「草」冠に「昜」が〔葛〕。 最後の〓は「草」冠に「補」。
出典 『宗像大社文書』第3巻