世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 応安神事次第
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文書群名
文書番号
文書名 応安神事次第 (甲本)(1/5)
和暦
西暦 年 月
本文 「御神事次第」(甲本)

 宗像宮毎月大小御神事次弟〔第〕注文事
一 正月一日〈寅時〉、〈〇この部分、文字を抹消せし跡あり〉
 今山妙見大菩薩御神事、
 御供者自御内御勤、加用沙汰也、
 祝詞者後夜導師申也、
一 同日、第一宮御神事、
 自場庭末〈ノ〉橋〈ノ〉本、祝詞禰宜御崎立〈ツ〉、楽人有乱声、
一 内陣〈ノ〉御戸開事、
 左ハ男戸、祝詞禰宜御鎰〈ヲモテ〉開之、
 右ハ女戸、忌子禰宜奉開也、
一 伝供事、大床之左〈ニ〉祝◦(詞)禰宜立、右〈ニ〉忌子禰宜立、自余殿上衆〈ハ〉皆可有御殿〈ニ〉、
 大御供三前、小神供三十六前、界物三前、御酒一瓶子、御幣十二張、祝詞〈ハ〉大床〈テ〉申也、
一 朔幣御供事、
 大御供三前、小神供六前、界物三前、御酒一瓶子、御幣十二張、
一 同日、上高宮事、
 御供者、経衆進上之、
 大御供三前、小神供六前、界物三前、御酒一瓶子、御幣十二張、
 左右門守二前ツゝ、祝詞〈ハ〉大床〈ニテ〉申也、
一 同日、下高宮事、
 大菩薩御前〈ニ〉大御供三前、小神供十前、界物五前、御幣十二張、御鏡五枚、
 北崎大明神御前〈ニ〉大御供二前、小神供六前、界物二前、御酒一瓶子、御幣十二張、〈御鏡二枚〉
 祝詞者カワシノ内〈ニテ〉申也、
一 同日、第二宮事、
 大御供三前、小神供六前、界物三前、御酒一瓶子、御幣十二張、御鏡三枚、土瓶者禰宜進之、
一 東屋事、
 三間、禰宜役也、祝詞者忌子申也、
一 同日、第三宮事、
 大御供一前、小神供四前、界物一前、御酒一瓶子、御鏡一面、御幣十二帳、
 土瓶同前、祝詞中殿上申也、
一 同日、正三位事、
 大御供三前、小神供六前、界物三前、御幣四張、
一 同日、御廟院事、
 祝詞者心中申也、円座中殿預沙汰也、
一 同日、政所事、
 大御供三前、小神供六前、門守一前、御酒、土瓶、御幣十二帳、祝詞者大床〈テ〉申也、
一 庁座鶶〔鷚〕歌事、
 音頭忌子禰宜、神官同音歌之也、
一 歌云音頭
 ウケゝゝ〈三反〉、神官同音、ウケゝゝ〈三反〉、
 アタラシキ アレトシノ アレハシメノヤ
 ヒハリメハ アレニハニイル アレソラニアソフ
 アレアタラシキ 同前〈三反〉、
 第二句〈ヨリ〉榊舞〈アリ〉、
一 年徳申事、
 禰宜三人内〈一人〈ハ〉スキノ枝〈ヲ〉モツ/一人〈ハ〉ミニ餅〈ヲ〉入テモツ/一人〈ハ〉祝〈ヲ〉申也〉
 新〈キ〉年〈ノ〉始〈ニ〉大宮〈ノ〉政所チ〔テ〕ウノムレイ、鳫〔雁〕ノツレイ、王城〈ニハ〉名〈ヲ〉上〈ケ〉、鎮西〈ニハ〉徳〈ヲ〉ヒロケ、
 弥〈ヨ〉増々モ定ニウノ宮ツカサ殿〈ト〉コソアフキマイラせ候エ、
一 同日、御内田打事、
 禰宜三十人・権官十人・官〔貫〕首十人、池ノ縁〈ニ〉立ナラヒテ、白杖〈ヲ〉ツキテウタフ也、
 次苗代事、国侍四人役也、
 一人〈ハ〉クワヲモテ畔〈ヲ〉ヌル、一人〈ハ〉午〔牛〕〈ヲ〉引〈ク〉、一人〈ハ〉マウクワヲモテカク、一人〈ハ〉夕子〈ヲ〉マク也、
 次ウナリ事、一人〈ハ〉飯〈ノ〉樻〔櫃〕、一人〈ハ〉菜ノロムシ、
  一人〈ハ〉汁ノロムシ、一前〈ヲ〉ヨソウテ御庁〈ノ〉一〈ノ〉間備進之、
 次神官五人、白杖〈ヲ〉ツキテ庭〈ニ〉出向也、
一 同七日〈午時〉、白馬節会事、庁座〈ハ〉政所也、
 御供者力コレウ、宮々〈ニ〉マイル、政所〈ノ〉役也、
 御内〈ノ〉神馬二疋、郷馬七疋、貫首六人、自大宮始〈テ〉、高宮・下高宮・中殿・第三・政所〈マテ〉引也、
一 同八日〈巳時〉、御加治屋事、〈本地講在之、楽読師酒肴、伊王丸沙汰〉、
 大御供三前、小神供六前、界物三前、石〈ノ〉上〈ニ〉二前ツゝ、御酒一瓶子、御幣十二、
一 印薬御箱者、自御内禰宜三人、貫首二人モテマイル、
 祝詞申〈テ〉後、御幣二帳〈ニ〉朱印〈ヲ〉ヲシテ、禰宜〈ニ〉モタせテ、政所〈ノ〉社〈ニ〉進上之、
一 御占事、
 執行御占〈ノ〉品〈ヲ〉書写〈ス〉、朱印〈ヲ〉ヲシテ執行読之、忌子禰宜者御〓〔鉾〕〈ヲ〉モテ、フトコロ〈ノ〉内ニテ印ル、
 占部禰宜者筭〔算〕〈ヲ〉置〈ク〉、チウナル時〈ハ〉吉〈ト〉云、半ナル時〈ハ〉凶〈ト〉云也、
一 御占品「筆」、
 宮政所
  惟当年弘安八年正月八日
  宗像三所大菩薩〈ノ〉御占事
 大歳可有豊鐃〔饒〕如何
 蚕養可有如意如何
 忌子禰宜千連令納受如何
 甲斐近弘令納受如何
 正月世  可有平安如何
 二月世  可有平安如何
 三月世  可有平安如何
 四月世  可有平安如何 可有水如何
 五月世  可有平安如何 可有水如何
 六月世  可有平安如何 可有水如何
 七月世  可有平安如何 可有風如何
 八月世  可有平安如何 可有風如何
 九月世  可有平安如何
 十月世  可有平安如何
 十一月世 可有平安如何
 十二月世 可有平安如何
 右御占注進如件  対馬占部貞光
          壱岐占部成末
一 御地子綃〔絹〕事、
読み下し 省略
大意 (原本【概要】)正月一日に行われる「今山妙見大菩薩御神事」以下の諸行事を始めとして、十二月晦日の「晦日西神殿事」にいたる諸々の年中行事の次第、およびその費用・料物を誰が負担するかなどの事柄を書き連ねた目録。
紙質
寸法(縦) cm
寸法(横) cm
備考 長大なためデータを五つに分けて表示。 〓は「金」偏に「午」で〔鉾〕。
出典 『宗像大社文書』第3巻