世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 宗像大宮司氏貞書状写/
  • 宗像大宮司氏貞書状写/
文書群名 近藤清石写本宗像文書
文書番号 29
文書名 宗像大宮司氏貞書状写
和暦 (永禄十二年カ)八月二十一日
西暦 1569年 8月 21日
本文 於御登城者、従是祐〔社〕早々以使者可申入候処、御丁寧之儀、殊一腰〈金覆輪〉御馬〈鹿毛〉被懸御意候。御慇勤〔懃〕之至、寔畏入候。折節相求候砌之一疋、別而驚目候。何様可令秘蔵候。随而明日〈廿二〉至隆景・元春陣所、為一礼罷出侯。於帰陣者、早速可申演旨、委曲西島方可被相達候。恐々謹言。
  八月廿一日   氏貞〈押字〉
    鷲頭治部少輔殿〈御返報〉
                   鷲頭某蔵
読み下し 御登城に於いては、是社より早々に使者を以て申し入るべく候の処、御丁寧の儀、殊に一腰〈金覆輪〉、御馬〈鹿毛〉御意を懸けられ候。御慇懃の至、寔に畏り入り候。折節相求め候砌りの一疋、別して目を驚かし候。何様秘蔵せしむべく候。随つて明日〈廿二〉(小早川)隆景・(吉川)元春の陣所に至り、一礼のため罷り出侯。帰陣に於いては、早速申し演ずべき旨、委曲西島方に相達せらるべく候。恐々謹言。
  (永禄十二年カ)八月廿一日   (宗像)氏貞〈押字〉
    鷲頭治部少輔(弘季)殿〈御返報〉
                       鷲頭某蔵
大意 宗像氏貞、毛利氏より太刀、馬を贈られたことに対し、感謝の書状を送る。
紙質
寸法(縦) cm
寸法(横) cm
備考 『萩藩閥閲録』巻86参照。 鷲頭氏蔵。
出典 『宗像大社文書』第2巻