世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

文字サイズ 標準 特大
背景色

宗像関連古文書・史料

  • 筑紫良祝書状(前欠)写/
  • 筑紫良祝書状(前欠)写/
文書群名 近藤清石写本宗像文書
文書番号 28
文書名 筑紫良祝書状(前欠)写
和暦 (永禄十年カ)十二月二日
西暦 1567年 12月 2日
本文 〈○前欠〉
頃御下向之通、遠方故不被承付候。而于今無音、不及是非候。併非心疎候。定而至鑑種可被御入魂候間、珍重候。鎮恒内意之趣、氏貞淵底御存知之前候条、不覃口能候、兎角芸州御行不〔可カ〕被差急候。細砕小樋対馬守方〈江〉令申候。被尋聞召、御納淂〔得カ〕所仰候。恐々謹言。
 十二月二日   良祝〈押字〉
    山田民部丞殿〈参御旅館〉

          筑紫越後入道
 山田民部丞殿      良祝
      〈参御旅館〉
                 以上 山田岩之助蔵
読み下し 〈○前欠〉
頃御下向の通り、遠方故承り付けられず候。而るに今に無音、是非に及ばず候。併ながら心疎にあらず候。定めて(高橋)鑑種に至るまで御入魂せらるべく候の間、珍重に候。(筑紫)鎮恒内意の趣、(宗像)氏貞淵底御存知の前に候条、口能に覃ばず候、兎角芸州(毛利輝元)御行差し急ぐべく候。細砕小樋対馬守(秀盛)方〈え〉申せしめ候。尋ね聞し召され、御納得仰ぐ所に候。恐々謹言。
 (永禄十年カ)十二月二日   (筑紫)良祝〈押字〉
    山田民部丞(満重)殿〈参御旅館〉

          筑紫越後入道
 山田民部丞殿      良祝
      〈参御旅館〉
                 以上 山田岩之助蔵
大意 筑紫良祝、高橋鑑種、筑紫鎮恒が毛利氏に味方することを宗像氏貞の家臣小樋秀盛を通じて山田満重に伝える。
紙質
寸法(縦) cm
寸法(横) cm
備考 原文書は、山口県文書館所蔵山田文書。『萩藩閥閲録』巻31収録。『宗像市史』史料編第2巻579頁。 山田岩之助蔵。
出典 『宗像大社文書』第2巻