世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 学頭秀賀等連署書状(折紙)/
文書群名 宗像家文書
文書番号 60
文書名 学頭秀賀等連署書状(折紙)
和暦 (年未詳)二月五日
西暦 年 2月 5日
本文   尚々御供御初尾進献仕候。〈以上。〉
孔大寺権現御祭礼、先日以貴札被仰聞之条、別而抽精誠成就仕、上様以別紙申上候。御披露奉頼存候。先日任御紙面宗新左被成御披露候処、手市様〈ニ〉被成御談合、両社可被遂御立願之由、被仰出候。可然様〈ニ〉御取合、被対 神可為御精誠候。社中〈茂〉雖散々之式候、為公私御祈念、当祭礼一簾致執行候故、御吉例在々、社中依之満足仕候。委細用口上候。恐惶謹言。
  二月五日 〈学頭〉秀賀(花押)
       〈忌子〉千秋(花押)
       〈図師〉良秀(花押)
手市様
   人々御中
読み下し   尚々御供御初尾進献仕り候。〈以上。〉
孔大寺権現御祭礼、先日貴札を以て仰せ聞かせらるるの条、別して精誠を抽んで成就仕り、上様(小早川隆景)に別紙を以て申し上げ候。御披露頼み存じ奉り候。先日御紙面に任せ宗新左(宗近新左衛門尉)御披露成され候処、手市様に御談合成され、両社御立願を遂げらるべきの由、仰せ出だされ候。然るべき様に御取合せ、 神に対せられ御精誠をなすべく候。社中も散々の式に候と雖も、公私御祈念のため、当祭礼一簾執行を致し候故、御吉例在々、社中これに依つて満足仕り候。委細は口上を用ひ候。恐惶謹言。
  二月五日 〈学頭〉(豊福)秀賀(花押)
       〈忌子〉(深田)千秋(花押)
       〈図師〉(高向)良秀(花押)
手市様(手島東市助、景繁)
   人々御中
大意 学頭秀賀ら当社の社官、孔大寺権現祭礼の執行につき、手島景繁あて礼状を出す。
紙質 楮紙
寸法(縦) 28.2cm
寸法(横) 40.1cm
備考
出典 『宗像大社文書』第2巻