宗像関連古文書・史料
文書群名 |
宗像家文書 |
文書番号 |
51 |
文書名 |
宗像八幡宮拝殿棟上注文 |
和暦 |
天正十八年六月二十一日
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西暦 |
1590年 6月 21日 |
本文 |
(異筆、端裏書)「宗像八幡宮御拝殿御棟上注文〈天正十八年〉」 宗像八幡宮御拝殿御棟上注文 一はさみ物 あつ板の物三たん 一弓つる きん二ひき 一御へい きん一ひき おひ一すち 一料足 三十くわん 一紺布 三十たん 一白布 三十たん 一麻 三十 一せんのつな 白布二たん 右、棟のかゝり物の分なり。 一小餅 三百六十 一月日沓かたの餅三十六 一ほんの餅 弐百 一たゐへいの酒 弐つ 一へいしの酒 三具 一木のてうしひさけ一具 右、棟の御祝儀之分なり。 一くらおき馬一疋 大工 付請料壱貫文。 一はたか馬三疋 一引頭 二引頭 鍛冶・大工 付請料壱貫五百文。 一御太刀一腰 大工 一ひろふた一重 大工 右役者 許斐 太〔大〕和 占部/吉田 弥富以上五人也。 一たかおしきの餅十二つみ 番匠九人 鍛冶二人 奉行四人 二まい宛 一ほんの餅百 鍛冶・大工給之。 一竹折敷 役者五人 こや・にゑとの かた六人一まい宛 一料足壱貫文 こやあかりの時大工給之。 一同五貫文 小工八人・かち二人給之。 一こや〈ニ〉おゐて右衆三こんの御祝 并御ふるまい在之。
以上
右、従前々至近年社例、凡書付懸御目候。当時之儀、何と成共被表御祝儀候者、 上様在陳〔陣〕之事〈ニ〉候条、於御祈念者、御長久之精誠台〔怠〕緩有間敷候。猶別紙〈ニ〉申上候也〈矣〉。 天正拾八年六月廿一日 学頭(花押) 図師(花押) 友行(花押) 忌子(花押) 祝言(花押) |
読み下し |
(異筆、端裏書)「宗像八幡宮御拝殿御棟上注文〈天正十八年〉」 宗像八幡宮御拝殿御棟上注文 一挟み物 厚板の物三端 一弓弦 絹二疋 一御幣 絹一疋、おひ一すち 一料足 三十くわん 一紺布 三十端 一白布 三十端 一麻 三十 一善の綱 白布二端 右、棟の掛り物の分なり。 一小餅 三百六十 一月日沓形の餅 三十六 一ほんの餅 弐百 一大瓶の酒 弐つ 一瓶子の酒 三具 一木の銚子提 一具 右、棟の御祝儀の分なり。 一鞍置馬一疋 大工 付けたり請料壱貫文。 一裸馬三疋 一引頭 二引頭 鍛冶・大工 付けたり請料壱貫五百文。 一御太刀一腰 大工 一広蓋一重 大工 右役者 許斐 大和 占部/吉田 弥富、以上五人なり。 一竹折敷の餅十二つみ 番匠九人 鍛冶二人 奉行四人 二まい宛 一ほんの餅百 鍛冶・大工これを給ふ。 一竹折敷 役者五人 木屋・贄殿 かた六人一まい宛 一料足壱貫文 こやあかりの時大工これを給ふ。 一同五貫文 小工八人・かち二人これを給ふ。 一木屋におゐて右衆三献の御祝 并御ふるまいこれあり。
以上
右、前々より近年に至る社例、凡そ書付御目に懸け候。当時之儀、何と成るとも御祝儀を表され候はば、 上様御在陣の事に候ふ条、御祈念に於いては御長久の精誠怠緩あるまじく候。猶ほ別紙に申し上げ候なり。 天正拾八年六月廿一日 学頭(豊福秀賀)(花押) 図師(高向良秀)(花押) 友行(花押) 忌子(深田千秋)(花押) 祝言(花押) |
大意 |
学頭豊福秀賀・図師高向良秀ら、宗像八幡宮拝殿棟上注文を作成する。 |
紙質 |
楮紙 |
寸法(縦) |
25.5cm |
寸法(横) |
174.5cm |
備考 |
五紙継ぎで、横の寸法は第一紙から順に35.1cm、34.7cm、35.0cm、34.7cm、35.0cm。 |
出典 |
『宗像大社文書』第2巻 |
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