宗像関連古文書・史料
文書群名 |
宗像家文書 |
文書番号 |
41 |
文書名 |
御即位大事 |
和暦 |
天正三年十月吉日
|
西暦 |
1575年 10月 |
本文 |
「(朱)∴」御即位大事 (朱合点)先金剛薩埵印 (朱合点)外五古 (朱合点)明云、 「(朱)・」曩謨娑満多縛日羅多戦駄摩訶嚕捨駄吽 「(朱)・」次四海領掌印明 (朱合点)合掌 唵迦枳尼〈以右手置/左肩上。〉迦底〈以左手置/右肩上。〉伽賀〈以右為上、向下合掌。〉寧曳娑縛賀〈返合掌〈ヲ〉/為塔娑印。〉 「(朱)・」次理智拳印上〈ニ〉咤天明誦之。御即位之合兮一重有之。理拳・智拳二腰壇上安之、摩自性心鏡々一面。 権大僧都法印大和尚位(「権大僧都」ノ中央ニ朱線二本アリ、「法印」「大和尚位」ノ中央ニ朱線一本アリ。) 顕密伝灯仏神竟理(「顕密伝灯」「仏神」「竟理」ノ中央ニ朱線一本アリ。) 阿闍梨竪者仁秀(花押)示。(「阿闍梨」ノ中央ニ朱線二本アリ、「竪者」「仁秀」ノ中央ニ朱線二本アリ。) 即身大明神氏貞(「即身大明神」ノ中央ニ朱線一本アリ、「氏貞」ノ中央ニ朱線一本アリ。) (朱合点)天正(朱合点)三年〈(朱合点)乙/(朱合点)亥〉(朱合点)十月(朱合点)吉日 |
読み下し |
御即位大事 先ず金剛薩埵印 外五古 明に云はく、 曩謨娑満多縛日羅多戦駄摩訶嚕捨駄吽 次に四海領掌印明 合掌 唵迦枳尼〈右手を以て左肩の上に置く。〉迦底〈左手を以て右肩の上に置く。〉伽賀〈右を以て上と為し、下に向ひて合掌す。〉寧曳娑縛賀〈合掌を返して塔娑印を為す。〉 次に理智拳印上に咤天明これを誦す。御即位の合、一重これあり。理拳・智拳二腰の壇上にこれを安き、自性心鏡々一面を摩す。 権大僧都法印大和尚位 顕密伝灯仏神竟理 阿闍梨竪者仁秀(花押)示。 即身大明神氏貞 天正三年〈乙亥〉十月吉日 |
大意 |
大宮司宗像氏貞、仁秀より御即位大事を受ける。これまでの四通(37号~40号)は天正三年九月だったが、この御即位大事のみは翌月の十月に授与された。 |
紙質 |
斐紙 |
寸法(縦) |
16.5cm |
寸法(横) |
53.3cm |
備考 |
釈文の中央の朱線についての注記は、写真版を参考に実態に即した表現に改めた。 |
出典 |
『宗像大社文書』第2巻 |
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