世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 一色道猷〈範氏〉寄進状/
文書群名 出光佐三氏奉納文書
文書番号 22
文書名 一色道猷〈範氏〉寄進状
和暦 観応二年十一月五日
西暦 1351年 11月 5日
本文 寄進 筑前国宗像社
  同国曲村地頭職事
右、為追討逆徒之党類、依差遣討手於当所、卜要害於社領、構城郭於神前。是併廻謀一陣、祈勝三社。丹誠無私、素懐盍遂哉。自茲以件闕所、寄此霊社畢。然早可奉祈天下安全国家豊稔殊将軍家御繁昌矣。仍寄附之状如件。
  観応二年十一月五日    沙弥道猷(花押)
読み下し 寄進す 筑前国(宗像郡)宗像社
  同国(宗像郡)曲村地頭職の事
右、逆徒の党類を追討せんが為、討手を当所に差し遣はすに依り、要害を社領に卜し、城郭を神前に構ふ。是併しながら謀を一陣に廻らし、勝ちを三社に祈る。丹誠私無く、素懐盍ぞ遂げざらんや。茲により件の闕所を以て、此の霊社に寄せ畢んぬ。然れば早く天下安全国家豊稔殊には将軍家(足利尊氏)の御繁昌を祈り奉るべし。仍つて寄附の状件の如し。
  観応二年十一月五日   沙弥道猷(一色範氏)(花押)
大意 九州探題(鎮西管領)一色道猷、宗像社に宗像庄内曲村地頭職を寄進し、戦勝を祈る。
紙質 楮紙
寸法(縦) 31cm
寸法(横) 44.1cm
備考 読み下し、観応二年に対する「(一三五一)」の原本の注記を除去。 宗像社家文書惣目録4(ウ)に対応。
出典 『宗像大社文書』第2巻