世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 宗像大宮司氏貞寄進状/
文書群名 八巻文書第8巻
文書番号 183
文書名 宗像大宮司氏貞寄進状
和暦 永禄四年閏三月吉日
西暦 1561年 閏3月
本文 奉寄進 根本内浦郷参拾町、従九国二嶋之
 孔大寺権現 御宝前
先前、内浦郷御神領多年被充行給衆等処、違逆可為一社滅亡御神詫〔託〕、奉驚畢。仍当社務氏貞、任旧例之旨、内浦郷事壱円令寄進者也。
右、旨趣者、蒙権現大慈大悲御誓益、長吏大宮司持神明効験、保万年栄花、武運長久、社家安隠、除災与楽、諸役安泰、願満足之由〈而已〉。
于時永禄肆年〈歳次辛酉〉閏三月吉日   宗像朝臣長吏大宮司氏貞(花押)
読み下し 寄進し奉る 根本内浦郷参拾町、九国二嶋を従へるの
 孔大寺権現 御宝前
先前、内浦郷御神領多年給衆等に充行はるる処、違逆一社滅亡たるべきの御神託、驚き奉り畢んぬ。仍つて当社務氏貞、旧例の旨に任せ、内浦郷の事壱円寄進せしむるものなり。
右、旨趣は、権現大慈大悲御誓益を蒙り、長吏大宮司神明効験を持し、万年栄花を保し、武運長久、社家安穏、除災与楽、諸役安泰、満足の由を願ふのみ。
時に永禄肆年〈歳次辛酉〉閏三月吉日   宗像朝臣長吏大宮司氏貞(花押)
大意 大宮司氏貞、内浦郷三十町を孔大寺権現に寄進する。
紙質 楮紙
寸法(縦) 27cm
寸法(横) 43.7cm
備考
出典 『宗像大社文書』第1巻