世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 仁保盛安書状/
  • 仁保盛安書状/
文書群名 八巻文書第6巻
文書番号 170
文書名 仁保盛安書状
和暦 (宝徳元年カ)八月一日
西暦 1449年 8月 1日
本文   尚々御意無子細候者、此者可渡給候、奉憑存候。
今日御礼、尤以使者可令申候之処、先任私之繁茂候。為恐千万候。雖然、御殿人事候之間、且者油断仕候。いか様長州より罷下候者、早々可申入候。兼又可然鎧二懸・鞦五具つくりて候はんす
る。長刀一枝借給候者畏入候。しりかいなとはちとかけられ候とも、不可有委細候。何□〔もカ〕〓事候分も被懸御意候旨、所仰候。併奉憑候。恐々謹言。
  八月一日   盛安(花押)
宗像殿
   御宿所
読み下し   尚々御意子細なく候はば、此の者に渡し給ふべく候、憑み奉り存じ候。
今日の御礼、尤も使者を以て申さしむべく候の処、先づ私の繁茂に任せ候。為恐千万に候。然りと雖も、御殿人の事に候の間、かつがつは油断仕り候。いか様長州より罷り下り候はば、早々申入るべく候。兼て又然るべき鎧二懸・鞦五具つくりて候はんずる。長刀一枝借り給ひ候はば畏み入り候。鞦などはちとかけられ候とも、委細あるべからず候。何も〓事候分も御意を懸けられ候旨、仰する所に候。併しながら憑み奉り候。恐々謹言。
  (宝徳元年カ)八月一日   (仁保)盛安(花押)
宗像(氏正)殿
       御宿所
大意 仁保盛安、宗像氏正に、長刀などの借用について礼を述べる。
紙質 楮紙
寸法(縦) 27.3cm
寸法(横) 77.8cm
備考 〓は門構えの文字(不詳)。原本読み下しでは□としている。 文書は二紙継ぎで、第一紙が横38.8cm、第二紙が横39.0cm。168号文書および封紙の紙背、169号文書紙背、170号文書紙背、171号文書および封紙の紙背にかけて一連の文章(古能台本)が記される。
出典 『宗像大社文書』第1巻