世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 桑原種清等連署起請文/
  • 桑原種清等連署起請文/
文書群名 八巻文書第6巻
文書番号 163
文書名 桑原種清等連署起請文
和暦 天正七年二月二日
西暦 1579年 2月 2日
本文  再拝々々、敬白、起請文之事
 夫意趣者、
今度背豊州至芸州、聢一意之覚悟無緩候。於御同意者、対申貴家、為此方聊不可有疎略候。今更事新雖不及申承候、各以 御神載承候之条、御同前〈二〉申入候。若此旨於僞申者、
梵天、帝釈、四大天王、想而日本国中大小神祇、殊当国鎮守宝満大菩薩・氏神白山妙理大権現・八幡大菩薩・妙見大菩薩・摩利支尊天・天満大自在天神之御罰可罷蒙者也。仍起請文如件。
  天正七年二月二日   〈木村日向守〉種玄(花押)
             〈板波左京亮〉忠成(花押)
             〈坂田勘解由左衛門尉〉実久(花押)
             〈桑原丹後守〉種清(花押)
  許斐左馬頭殿
  占部越後守殿
  吉田伯耆守殿〈参〉
読み下し  再拝々々、敬白、起請文の事
 夫れ意趣は、
今度豊州(大友宗麟)に背き芸州(毛利輝元)に至り、聢と一意の覚悟緩みなく候。御同意においては、貴家に対し申し、此方として聊かも疎略あるべからず候。今更事新たに申し承るに及ばず候と雖も、各御神載を以て承り候の条、御同前〈に〉申し入れ候。若し此の旨偽り申すにおいては、
梵天、帝釈、四大天王、惣じて日本国中大小神祇、殊に当国鎮守宝満大菩薩・氏神白山妙理大権現・八幡大菩薩・妙見大菩薩・摩利支尊天・天満大自在天神の御罰を罷り蒙るべきものなり。仍つて起請文件の如し。
  天正七年二月二日   〈木村日向守〉種玄(花押)
             〈板波左京亮〉忠成(花押)
             〈坂田勘解由左衛門尉〉実久(花押)
             〈桑原丹後守〉種清(花押)
  許斐左馬頭(氏備)殿
  占部越後守(賢安)殿
  吉田伯耆守(重致)殿〈参る〉
大意 秋月種実の家臣等、大友氏に背き毛利氏に通じる由、起請文をなし、宗像氏貞方に同意を求める。
紙質 楮紙
寸法(縦) 24.7cm
寸法(横) 79cm
備考 二紙継ぎで、横は第一紙(前書)が39.0cm、第二紙(牛頭法印)が40.0cm。
出典 『宗像大社文書』第1巻