世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 麻生興春書状/
文書群名 八巻文書第5巻
文書番号 138
文書名 麻生興春書状
和暦 (年未詳)七月八日
西暦 年 7月 8日
本文 宗像一家之事。氏佐・弘清不請 上意、於背〔有カ〕競望者、弘胤息宗像方為一味、某事可申談之旨、猶以一筆可進之由、従弘胤被申候通承候。無余儀得其心候。既先書以神明申候間、重而雖不及一筆候、此度之事、入眼候上者、諸篇可任彼儀之由存候之条、重畳令啓候。旨趣可預御伝達候。恐々謹言。
  七月八日   興春(花押)
   杉小次郎殿 〈御宿所〉
読み下し 宗像一家の事。(宗像)氏佐・弘清 上意を請はず、競望に背くにおいては、(問田)弘胤の息宗像方の一味として、某の事申し談ずべきの旨、猶以て一筆進らすべきの由、弘胤より申され候通り承り候。余儀なく其の心を得候。既に先書神明をもつて申候の間、重ねて一筆に及ばず候と雖も、此度の事、入眼候上は、諸篇彼の儀に任すべきの由存じ候の条、重畳啓せしめ候。旨趣御伝達に預るべく候。恐々謹言。
  七月八日   (麻生)興春(花押)
   杉小次郎殿 〈御宿所〉
大意 麻生興春、宗像氏佐等が大内氏の意向に従わないことを杉小次郎に伝える。
紙質 楮紙
寸法(縦) 25.2cm
寸法(横) 36.8cm
備考 正誤表を参考に、本文「背競望」を「背〔有カ〕競望」に変更。
出典 『宗像大社文書』第1巻