世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 僧性円譲状/
文書群名 八巻文書第3巻
文書番号 71
文書名 僧性円譲状
和暦 永仁七年四月十一日
西暦 1299年 4月 11日
本文 譲与 先祖相伝私領壱所
   石見房源秀所
 筑前国宗像東郷内野坂上今犬
  在、四至〈限東小河 限南横路/限西寺林 限北京路〉
右、件所者、性円重代相伝之私領也。而源秀且嫡弟也。且為甥之上養子也。仍相副次第調度并本証文等、所譲与実也。向後無他妨、可令進退領掌。仍為後日証文、譲状如件。
  永仁七年〈己亥〉卯月十一日   僧性円(花押)
読み下し 譲り与ふ 先祖相伝の私領壱所
   石見房源秀の所
 筑前国(宗像郡)宗像東郷内野坂上今犬
  在り、四至〈東は限る小河 南は限る横路/西は限る寺林 北は限る京路〉
右、件の所は、性円重代相伝の私領なり。而るに源秀はかつうは嫡弟なり。かつうは甥たるの上養子なり。仍つて次第調度并びに本証文等を相副へ、譲り与ふる所実なり。向後他の妨げ無く、進退領掌せしむべし。仍つて後日の証文として、譲状件の如し。
  永仁七年〈己亥〉卯月十一日   僧性円(花押)
大意 僧性円、嫡弟で甥・養子である石見房源秀に、宇佐宮領筑前国宗像東郷内野坂庄上今犬を譲る。
紙質 楮紙
寸法(縦) 30cm
寸法(横) 34.2cm
備考
出典 『宗像大社文書』第1巻