世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像関連古文書・史料

  • 問注所執事・奉行人連署問状案/
文書群名 八巻文書第3巻
文書番号 59
文書名 問注所執事・奉行人連署問状案
和暦 (文永五年)六月二十七日
西暦 1268年 6月 27日
本文 筑前国宗像社前太〔大〕宮司氏重後家尼・同子息氏村・氏遠等所帯張氏女承久三年五月日土穴・須恵・稲本譲状事、為謀書之由、遣書状於武藤六郎兵衛入道覚然之間、覚然帯彼状、所難申承久譲状也。子細何様事哉。早可被弁申之由候也。仍執達如件。
  六月廿七日   政行〈在判〉
          政重〈在判〉
          康有〈在判〉
  宗像六郎入道殿
読み下し 筑前国宗像社前大宮司氏重後家尼・同子息氏村・氏遠等所帯の張氏女承久三年五月日(宗像郡)土穴・須恵・稲本譲状の事、謀書たるの由、書状を武藤六郎兵衛入道覚然(為頼)に遣すの間、覚然彼の状を帯し、承久の譲状を難じ申す所なり。子細何様の事や。早く弁じ申さるべきの由候なり。仍つて執達件の如し。
  (文永五年)六月廿七日   政行〈在判〉
                政重〈在判〉
            (太田)康有〈在判〉
  宗像六郎入道(氏業、法名浄恵)殿
大意 鎌倉幕府問注所執事・奉行人連署して、前大宮司宗像六郎入道浄恵(氏業)に対し、前大宮司氏重後家尼等所帯の承久三年五月日の宗像郡土穴・稲本・須恵の譲状の真偽を問う。
紙質 楮紙
寸法(縦) 29.6cm
寸法(横) 106.3cm
備考 横の長さは60号文書と一具としての数値。
出典 『宗像大社文書』第1巻